無料WiFi経由で広告を表示するプラットフォームの開発に特化したベトナムのテクノロジー・スタートアップ、AWINGはこのほど、ベトナムとその周辺国で通信事業を展開するNTT東日本のグループ会社、NTT e-Asiaからの出資を獲得した。
ベトナム人のエンジニアチームによって2017年に設立されたAWINGは、WiFiのログイン画面を広告目的に活用するというコンセプトを開拓した。このスタートアップは、シェアリングエコノミーモデルを創造的に応用して大規模なメディアチャネルを構築し、ロケーションベースのマーケティングに対する高い需要に応えている。
公衆インターネット・システムを収益化することで、AWINGはインターネット・サービス・プロバイダーや公衆WiFiアクセス・ポイントを持つ企業に収益をもたらす。さらに、WiFiソリューション・プロバイダーに対する需要を刺激し、企業や広告主にとって効果的なロケーション・ベースの広告チャネルを創出する。
現在、AWINGのプラットフォームはベトナム国内で約2,500万人のユーザーと1億台の接続デバイスを集めている。このスタートアップの成功は、手頃な価格のインターネット、インターネットアクセスのためのオープンな政策、ユーザーの間で無料WiFiを利用する習慣が広まっていることなどの要因によるものである。
NTT e-Asiaの代表である海老原孝氏によると、同社がAWINGに数千万ドルを投資した理由は、ビジネスモデル、技術プラットフォーム、そして効率的な運営方式を評価したからだ。同氏はまた、これらはAWINGが世界中の多くの国々に拡大するための理想的な条件であると述べた。