ベトナム最大級のコングロマリットであるビングループ(Vingroup)とベトナムIT最大手であるFPTは4月10日、ベトナムにおけるグリーン転換を促進するための包括的な協力協定に調印した。
同協定によると、ビングループ、FPT、および両社の子会社は、グリーンと持続可能性の方向で大きな利益と価値をもたらす新しいプロジェクトを共同で開発する見通しだ。
具体的には、ビングループはFPTの技術製品・サービスのうち、自社および子会社のニーズに合致するものを支援し、優先的に採用する。さらに、ビングループの電気自動車子会社であるビンファストは、FPTの自動車ソフトウェア・技術サービスとITインフラサービスの利用を優先する。
一方、FPTはビンファストを中心とするビングループのグリーン変革戦略を支援する。FPTは同社の従業員や子会社に対して、ビンファスト電気自動車やビングループのその他のグリーン製品に関するコミュニケーションやプロモーションで協力する。
「この協定は、双方がそれぞれの強みを最大限に生かし、グローバル市場でより強く成長するためにお互いをサポートするのに役立つ」と、ビングループのグエン・ヴィエット・クアン社長は述べた。
また、FPTのグエン・ヴァン・コア社長は、「この包括的な協力協定は、ベトナムのグリーン変革に重要かつ有意義な変化をもたらすと信じている。また、両社が成長するためのより多くの機会を提供することになるだろう」と述べた。