企業紹介 2023年06月21日03:16

ベトナム北部におけるマシンビジョンの日系企業、検査工程に欠かせないミツトヨ測定機

独自開発の「光技術」をベースにマシンビジョン事業を展開する株式会社モリテックス(横浜市)は2022年にベトナム市場に進出。北部バクニン省にあるVSIPバクニン工業団地に現地工場を構え、翌23年2月から量産を開始した。

ベトナム北部におけるマシンビジョンの日系企業、検査工程に欠かせないミツトヨ測定機

※本インタビューはエミダスマガジン6月号の特集「測定・検査の省力化 第3回」の一部です。特集全文はこちらからお読みください。

中国・深圳工場に続く2つ目の海外生産拠となる「MORITEX Vietnam Co., Ltd.」の設置は、海外展開を進める同社にあって5~6年前から温められてきた重要プロジェクトだった。足元では2002年に事業開始した深圳工場が安定的な操業を続けていた。だが、他方で進む中国国内の人件費の高騰や国際市場の変化。チャイナプラスワンが現実となった時に選ばれたのが、勤勉な国民性と政治的安定性、そして親日気質で知られるベトナム市場だった。

21年に進出を決断した時、必要条件とされたのが同社製品最大の特徴である高い品質の維持と保証であった。そのために欠かせないのが、生産ラインの検査工程に設置される測定機器だった。そこで行われる同軸度、平行度、真円度などの厳しい各種検査。高い品質を保証し、顧客の信頼を獲得していくためには、日本や中国・深圳の工場で長年愛用してきたミツトヨ製機器がどうしても必要だった。

「ミツトヨ製でなければ当社が誇るミクロン単位のスペックはとうてい実現できない。ミツトヨ製機器の導入は、その意味でも規定路線だった」

こう振り返るのは、ベトナム法人で品質・購買部長を兼任する藤本治幸シニアマネージャー。長年の取引実績から、両社間のパートナーシップも十分に成熟していたと指摘する。

モリテックス社の主力製品であるマシンビジョンレンズは、半導体製造装置や液晶製造装置の生産には欠かせない中核部品だ。ベトナム工場では、まずはこの産業用レンズの量産から事業をスタートさせている。ガラスレンズを支えるフレームや取り付けられる各種金属部品部材を現地工場で加工・アッセンブリし、日本を初めアジア、欧州、北米市場などに輸出している。

この生産工程の最終検査向けに導入されているのが、ミツトヨ製三次元測定機の「CRYSTA-Apex V544」や測定プログラム全自動生成ソフト「MiCAT Planner」といった測定機器だ。これらが常時正確に稼動することで、モリテックス社製マシンビジョンレンズの高い品質が実現されている。今後、ベトナム工場での数量や品種が順次拡大されていく中で、導入する計測器の種類・台数も増やしていく計画だ。

その一方で、藤本シニアマネージャーは「検査に頼り切っているようではいけない」と〝予想外〟とも思えるような一面も口にする。「これからは、検査工程はできるだけ減らしたい」とも。全量検査など事後的な製品検査をしなくても済むような、高い技術による生産体制の構築が求められていると力を込める。

ベトナム工場では、量産品の生産が軌道に乗った後の新規事業の着手の検討をすでに始めている。「深圳工場と並び、新製品の生産をどんどん進めていきたい」と藤本氏も胸の内を語る。その際に必要となってくるのが、完成した新製品を評価することになる測定機器の存在というわけだ。これからの製造現場に求められる測定機器の新しいあり方とも言えるだろう。〝予想外〟発言は、こうした事情を背景としている。

「今後は、測定機のこうした活用の仕方が増えて行くだろう。その意味ではますます欠かせない存在となっていく」と藤本氏。日本本社で戦略ソーシング部門長の職でもある同氏は、久しぶりの生産現場で新規工場が育っていく様子を高揚した気持ちで見守っている。

MORITEX Vietnam Co., Ltd.

RBF-V/W, RBF Area, No. 06, Street 15, VSIP Bac Ninh, Dai Dong Commune, Tien Du District, Bac Ninh

https://www.moritex.co.jp

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