英金融大手スタンダード・チャータードは、ベトナムの第1四半期のGDPが6.1%成長すると予測している。
スタンダード・チャータードはベトナムのマクロ経済に関する最新のレポートの中で、2024年第1四半期のベトナムのGDP成長率を前年同期比6.1%と緩やかに予測している。
同行は2024年通年のGDP成長率予測を6.7%に据え置いた。GDP成長率は上半期の6.2%から下半期には6.9%に加速すると予想している。
スタンダード・チャータードによると、3月のデータは、小売売上高の増加により、旧正月休暇後の回復の兆しを示している。また、貿易黒字は8億ドルに縮小する可能性がある。インフレ率は3月に前年同月比4.2%(2月は同4.0%)に上昇する可能性がある。教育サービス、住宅(建材)、食料のコスト上昇が最近のインフレを牽引している。FDIが力強く回復するにはGDPの力強い成長が必要である。
「第1四半期の成長率は鈍化するかもしれないが、ベトナムは回復を続けるだろう。しかし、スタンダード・チャータードは、世界的な貿易上の課題から、今年前半のベトナム成長見通しについては慎重な見方をしている」と、スタンダード・チャータードのベトナム・タイ担当エコノミスト、ティム・リーラハファン氏は述べた。