ベトナム大手複合企業のビングループ（VIN Group）は子会社のEVメーカー・ビンファスト（VinFast）のグローバル進出支援に向け、EV充電開発の法人「V-GREEN」を設立した。当社はビンファストの充電スタンド網を開発するパートナーとして独立に運営される。

V-GREENの設立・運営により、ビンファストへの財務的負担が軽減できると期待されている。ビンファストの充電スタンド網開発への資金・人的資源などが削減できるにとどまらず、グリーン・エコシステムを発展させる目標を持っているV-GREENはグリーン資金を調達する機会も多くある。

同社は第1フェーズで、ビンファスト向けの充電スタンド網を構築・拡大するために、敷地やパートナーを探索するとともに、EV充電サービス事業者と提携しビンファストのEV所有者に充電サービスを提供する。

今後2年間で、ビンファストの既存の充電スタンド網の運営に加え、10兆ドンの追加投資を行い、インフラの新設・アップグレードをする計画だ。5年後以降で、各地の市場によって、ビンファスト以外のEVメーカーにも充電サービスを提供するビジネスモデルへ転換するこのも検討している。

ビンファストは24年、50カ国に事業展開する目標だ。米国、カナダ、ヨーロッパに加え、インドやインドネシア、タイ、中東といったアジア地域やアフリカ諸国にも進出している。現在、米国、インド、インドネシアにEV生産拠点の建設を推進している。