製造業ニュース 2024年04月06日11:39

2024年3月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)が50ポイントを下回る

2024年1月4日、S&Pグローバルは3月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)に関するレポートを発表した。

2024年3月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)が50ポイントを下回る

S&Pグローバルのレポートによると、ベトナムの製造業PMIは、2月に50.4ポイントに達した後、3月は49.9ポイントとなり、50ポイントの基準を下回った。

3月は需要低迷の兆しが見られ、販売促進のための値引きにもかかわらず新規受注が減少した。また、新規輸出受注の減少は、競争圧力と政治的問題の中、2023年7月以来最大となった。

「新規受注が減少すると、企業は1月と2月に増加した生産を第1四半期末に減産した。しかし、生産減少幅は小さく、主に中間財メーカーに限られ、消費財メーカーと基礎投資財メーカーは引き続き成長を見せた」と報告書は分析した。

3月の低迷にもかかわらず、製造業者は今後1年間の生産が増加するとの見方を強めている。この楽観的な見方はここ1年半で最も強い。各製造業者は、新製品を投入して生産を増やす計画を立てており、また、市場の需要改善によって新規受注が増えることも期待している。

同レポートはまた、製造業者による3月の採用増への努力に言及し、その結果2ヶ月連続で雇用が増加した。従業員数の増加は、新規受注の減少と相まって、企業の受注残処理に役立っている。受注残の減少率は過去5ヵ月で最も速い。

3月は商品需要が減少し、購買活動が減少した。これで購買活動の減少は5ヵ月連続となった。その結果、投入在庫は大幅に減少した。

また、完成品在庫も減少しており、減少幅は過去33ヵ月で最大となった。生産後在庫が減少している主な理由は、生産量の減少と顧客への移管品である。輸出向けの商品が出荷されたケースもある。

投入財に対する需要の減少は、投入コスト上昇ペースの鈍化に寄与しており、今回の上昇は昨年8月以来最も穏やかで、指数の過去の平均よりも弱い。

製造業は、3ヵ月間で2度目となる販売価格の引き下げを行った。2月の微増に続き3月も微減となったのは、競争圧力、需要低迷、コスト上昇の鈍化が重なったためである。

VnEconomy / Translator : Hoang Giang
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