製造業ニュース 2024年05月07日13:22

2024年4月のベトナムPMI、2カ月ぶりに50超え

5月2日、S&Pグローバルは2024年4月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表した。ベトナムの4月のPMIは50.3となり、2カ月ぶりに50を超えた。

2024年4月のベトナムPMI、2カ月ぶりに50超え

S&Pグローバルのレポートでは、新規受注の増加により生産が増加したこと、価格が2ヵ月連続で下落したこと、雇用が3ヵ月ぶりに減少したことという3点が指摘されている。

新規受注について、3月のわずかな減少の後、4月に大幅に増加した。しかも、その増加ペースは2022年8月以来最も高かった。

調査回答者は、市場の需要が改善し、新規顧客の獲得に成功したと指摘した。

また、新規輸出受注も増加したが、増加幅は小幅だった。

メーカーが価格競争と顧客の値引き要求に応え、2ヵ月連続で値下げを続けたことも、新規受注獲得に貢献した。この値下げは過去9ヵ月で最も大幅なものであった。

投入コストの上昇は比較的穏やかで、企業は利益率をそれほど圧迫することなく販売価格を引き下げることができた。投入コストが上昇した地域では、原油価格と輸送コストも上昇した。また、砂糖価格の上昇も報告されている。

新規受注が大幅に増加したことで、ベトナムの製造業生産高の伸びは回復した。しかし、その伸びは小幅なものであった。

4月の新規受注と生産高の増加にもかかわらず、現在の需要低迷により、企業は3ヵ月ぶりに雇用を削減した。

しかし、新規受注の回復と人員削減が相俟って、企業は受注を期限内に完了させることが困難となった。その結果、わずかな増加ではあるが、3ヵ月ぶりに受注残が増加した。

新規受注の増加に対応するため、購買活動は6ヵ月ぶりに増加したが、企業が在庫の保有をためらったままであったため、増加の程度は穏やかであった。

最近の市場不安定により、景況感は3ヵ月ぶりの低水準に落ち込んだ。しかし、今後数ヵ月間の需要が安定し、プラスに転じるとの期待から、来年は生産量が増加するとの楽観的な見方が強まっている。

VnEconomy / Translator: Doan Phuong
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