ベトナム統計総局によると、ベトナム鉱工業生産指数（IIP）は4月に同月比0.8％増、前年同期比6.3％増だ。うち、加工製造業が前年同期比7％増、電力生産・送電が11.3％増、給水・廃棄物・廃水の管理と処理が6.6％増となる。一方で、鉱業だけは6.8％減だ。

1～4月期におけるIIPは前年同期比6％増を示した。加工製造業、電力生産・送電、給水・廃棄物・廃水の管理と処理、鉱業はそれぞれ同期比6.3％増、12.3％増、5.3％増、4.6％減となる。

全国63省のうち、鉱工業生産指数は54省・市で前年同期比上昇した。その主因は加工製造業や電力生産・送電の好調だと考えられている。

基幹産業の動向

前年同期に比べ、IIPがプラスな成長を示したの基幹産業として、ゴム・プラスチック加工（27.5％増）、電気設備製造（24.7％増）、化学品産業（24.3％増）、木材家具製造（17.3％増）等が挙げられている。

一方で、機械設備の修理・保守・設置（15.4％減）や原油・天然ガス開発（9.6％減）、その他の輸送手段製造（5.1％減）等はIIPが前年同期比落ち込んだ。

製品カテゴリー別では

棒鋼・山形鋼（35.7％増）、天然繊維織物（25.1％増）、圧延鋼（16.9％増）、化学塗料（13.9％増）などは前年同期比大幅に伸びた。

それに対し、液化石油ガス（20.4％減）、天然ガス（14.8％減）、粗鉄鋼（7.9％減）、携帯電話部品（7.2％減）、自動車（6.6％減）、バイク（4.5％減）等は同期比より低迷した。

工業系企業で働く労働者数

2024年4月1日時点の工業系企業で働く労働者数は前月同時点比1.2％増、前年同時点比3.4％増加した。