23年のテレビ出荷台数が世界2位の中国家電大手ハイセンス（Hisense Visual Technology）はドンナイ省自治体との協議で、同省ロンタン工業団地におけるテレビ製造工場を建設する計画を表明した。新工場の敷地面積は約6ヘクタールだ。第1フェーズの年間生産能力は15万台に達する見通し。

ハイセンスは現在、合弁会社の設立に向け地元のザンナム・ロジスティクス社と協議を進めている。本プロジェクトの投資証明書を授与された後、直ちに工場の修繕、機械設備の設置を行い、2024年10月から新工場を正式に稼働開始する予定だ。

ハイセンスは中国・山東省青島に本社を置き、家電製品・通信機器・情報機器の研究開発・製造・販売を手掛けている。18年にヨーロッパの家電大手ゴレニアを買収し、同じ年に日本の家電大手・東芝も傘下に収めた。同社は21年、テレビ出荷台数が世界4位にある。22年に世界2位に上昇し、23年には出荷台数が2585万2000台を突破し、世界2位を維持した。

ドンナイ工業団地管理委員会によると、24年1～2月期、省内の工業団地へのFDI誘致金額は4億3900万ドルに達し、年間目標の62.74％になる。国内投資誘致は1兆9400億ドン近くに達し、年間目標の96.98％に達した。