ベトナム統計総局によると、ベトナムの7月輸出入総額は前月比8.7％増、前年同期比21.8％増の697億2000万ドルに達した。

1～7月期の輸出入総額は前年同期比17.1％増の4398億8000万ドルに達した。うち、輸出と輸入はそれぞれ前年同期比15.7％増、18.5％増となる。

輸出の動向

7月の輸出総額は前月比6.7％増、前年同期比19.1％増の359億2000万ドルだ。内訳として、国内経済部門の輸出額は前月比9.8％増の98億7000万ドルとなる一方、海外直接投資（FDI）部門の輸出額は5.6％増の260億5000万ドルに達した。

1〜7月期の輸出総額は前年同期比15.7％増の2269億8000万ドルにのぼる。輸出品目構成をみると、製造加工業は1999億4000万ドルの輸出額を記録し、輸出総額の88.1％を占めトップだ。農林産業、水産業、鉱業はそれぞれ輸出総額の8.5％、2.3％、1.1％を占めている。

輸入の動向

7月の輸入総額は約338億ドルに達し、前月比11％増、前年同期比24.7％増加した。うち、国内経済部門は122億ドルの輸入額を記録し、前月比11.3％増となる一方、FDI部門は前月比10.8％増の216億ドルの輸入額を記録した。

1～7月期の輸入総額は前年同期比18.5％増の2129億ドルに達した。輸入品目構成をみると、生産資材の輸入額は1998億8000万ドルで、輸入総額の93.9％を占める。消費財の輸入額は残り6.1％を占め、130億2000万ドルだ。

主要な貿易市場

1～7月期、米国は最大の輸出市場となる一方、中国は最大の輸入市場だ。

米国・欧州諸国への貿易黒字はそれぞれ前年同期比27.6％増の575億ドル、19.4％増の201億ドルに達した。日本への貿易黒字は11億ドルで、前年同期比14％減少した。

一方で、対中国・韓国・東南アジア諸国の貿易赤字はそれぞれ前年同期比65.4％増の458億ドル、15.7％増の177億ドル、21％増の55億ドルとなる。

7月、ベトナムは21億2000万ドルの貿易黒字を記録した。1～7月期の貿易黒字は140億8000万ドルに達した。