承認された9件のうち、海外直接投資（FDI）案件は6件ある。

・中国キーストン・エレクトリカル社はリエン・ハー・タイ工業団地に、手持ち電動工具や金属部品の生産に特化する工場を建設する。投資総額が4000万ドルで、年間生産能力が480万製品に達する。第1フェーズは2025年第2四半期から稼働開始し、第2フェーズは2027年第2四半期から稼働開始する見込みだ。

・中国ユーロン社（＝裕隆）は総額260万ドルの工場を建設し、24年第2四半期に操業させる計画だ。年間生産能力はEVAミッドソール480万足、RBアウトソール480万足となる。

・プラスチックメーカーのフールチャンス社は2230万ドルを投じ、リエンハータイ工業団地に精密プラスチックを成形・製造する工場を建設する。24年第3四半期に稼働開始する見通し。

・水栓メーカーの中国・DALI社（＝大励）は総額1000万ドルの工場を建設する。新工場は蛇口や洗面台、お風呂、シャワーの製造を行うことになる。25年6月から操業開始の見込みだ。

・シンガポールの Xuli Cargo 社は約2070万ドルを投じ、タイビン経済特区に新工場を建設。主要製品にはカーゴネット、牽引ロープ、ケーブルが含まれる。25年5月から稼働開始する。

・同省ザレー工業団地に総額2680万ドルの改質プラスチックとスマートLED製造工場を建設する。24年第2四半期に操業開始、年間PEとPVCプラスチックペレットを8000トン、LEDライトストリングを15万本生産できる。

国内投資プロジェクトは3件ある。

・Winsun Toys & Sports社はバージンプラスチック（PVC）製品および繊維製品の製造工場を建設する。投資総額が3500億ドンで、25年第1四半期に稼働開始。

・鉱業化学工業ビナコミン社は6兆5000億ドンを投じ、敷地面積17.5ヘクタールのアンモニア工場を建設。

・総額6260億ドンの高品質米・農産物加工工場は24年第3四半期に着工し、28年までに竣工する見込みだ。

23年、タイビン省は29億米ドル超の海外直接投資を受け入れ、22年の約4.4倍となる。