ベトナム統計総局によると、10月の輸出入総額は前月比4.1％増、前年同期比5.6％増の616億2000万ドルとなる。1〜10月期の輸出入総額は前年同期比9.6％減の5579億5000万ドルにとどまり、輸出額と輸入額はそれぞれ7.1％、12.3％減。

輸出額の推移

10月の輸出額は前月比5.3％増、前年同期比5.9％増の323億1000万ドルだ。うち、国内企業は84億9000万ドル（同5.7％増、15.1％増）、（原油産業を含む）外資系企業は238億2000万ドル（同5.2％増、3％増）を計上した。

1〜10月期、輸出額は前年同期比7.1％減の2912億8000万ドルとなる。国内企業は全体の26.5％を占める770億9000万ドル（同4.1％減）の輸出額を計上した一方、（原油産業を含む）外資系企業は全体の73.5％を占める2141億9000万ドル（同8.1%減）の輸出額を計上した。

輸出額を品目別でみると、加工製造業の製品は2574億2000万ドルを計上しトップで、全体の88.3％を占めている。農林産品、水産品および燃料・鉱産品はそれぞれ7.9％、2.6％、1.2％を占めている。

輸入額の推移

10月の輸入額は前月比2.9％増、前年同期比5.2％増の293億1000万ドルだ。うち、国内企業は103億6000万ドル（同3.7％増、8.5％増）、（原油産業を含む）外資系企業は189億5000万ドル（同2.4％増、3.5％増）を計上した。

1〜10月期、輸入額は前年同期比12.3％減の2666億7000万ドルとなる。国内企業は950億8000万ドル（同10.3％減）の輸入額を計上した一方、（原油産業を含む）外資系企業は1715億9000万ドル（同13.3%減）の輸入額を計上した。

品目別でみると、生産資材は2501億2000万ドルを計上しトップで、全体の93.8％を占めている。うち、「機械設備・工具・予備部品」、「原材料・燃料・資材」はそれぞれ45.5％と48.3％を占めている。残りは消費財だ。

主要な貿易市場

1～10月期において、米国は最大の輸出先で、推定輸出額が786億ドルとなった。一方で、最大の輸入先である中国は898億ドルの輸入額（推定値）を記録した。

米国とヨーロッパへの貿易黒字は前年同期比17.2％減の671億ドル、12.4％減の237億ドルだ。日本への貿易黒字は前年同期の5倍となる16億ドルに達した。一方で、中国、韓国と東南アジア諸国からの貿易赤字は23.4％減の405億ドル、27.6％減の234億ドル、38.2％減の65億ドルだ。

10月期の貿易黒字は約30億ドルに達し、1～10月期は黒字246億1000万ドルを記録した（前年同期は黒字95億6000万ドル）。うち、国内企業は179億9000万ドルの貿易赤字を、外資系企業は426億ドルの貿易黒字を計上した。