世界銀行はベトナムの24年GDP成長率予想を+5.5%から+6.1%へと上方修正。影響要素として輸出・観光・消費・投資が挙げられている。
世界銀行が発表した最新レポートによると、ベトナムの24年GDP成長率は+6.1%に上方修正されている。また、今後2年で+6.5%に達する可能性があるという。
ベトナム統計総局によれば、24年上期のGDP成長率が+6.42%に達した。世銀は同局のデータに基づき計算したところ、ベトナムの24年上期の輸出・輸入・投資・消費が前年同期比それぞれ16.9%、17%、6.7%、5.8%増と伸びている。海外市場の需要の高まりは製造業と輸出に恩恵をもたらしている。上期の順調な経済成長を受け、ベトナム政府は24年GDP成長率目標を+7%に上方修正した。
世銀以外に、国際通貨基金(IMF)やアジア開発銀行(ADB)、ユナイテッドオーバーシーズバンク(UOB)、スタンダードチャータードは共に24年GDP成長率を+6%と予測している。特に、英国のHSBCは+6.5%のGDP伸び率を予想し、積極的な見通しを示している。
なお、ベトナムはまだパンデミック以前の成長軌道に戻っていないことも指摘されている。内需が依然として弱く、不良債権が高止まりしているのだ。ベトナム国家銀行によると、6月末時点の不良債権比率は4.56%で、2022年末の2倍以上となっている。さらに、主要貿易先である米国と中国が多くの課題に直面している中、貿易が来年から減速すると予想されている。インフレ率は24年の4.5%から今後2年で4%と3.5%に緩和する一方、経常収支は黒字を維持する見込みだ。
資本市場の発展はベトナム経済の長期成長にとって不可欠な要素だ。機関投資家基盤の未整備やベトナム社会保障基金(VSS)の活用不足といった主要課題が挙げられている。その対策として、より強力な政策枠組みおよび金融規制当局間の効果的な連携が必須だと語られている。