5月24日、ベトナムにおけるトラックの設備・部品の生産・販売をするTMT自動車(=TMT Motors)は、北部フンイエン省工場で組立てた五菱(ウーリン)ブランドの小型電気自動車(EV)「宏光 MINI EV」を初めてラインオフした。
これはTMT自動車がSGMW(上汽通用五菱汽車=SAIC-GM-Wuling Automobile=中国の上海汽車、米ゼネラルモーターズ、中国の五菱汽车の3社による合弁会社)の製品をベトナムで製造・組立・独占供給する道のりにおける重要なマイルストーンになる。
これに先立つ2023年1月、TMT自動車とSGMWはベトナムで五菱ブランドのEVの製造・販売に関する戦略的協定を締結した。したがって、SGMW は部品供給をする一方、TMT自動車はベトナムで五菱ブランドのEVを独占的に製造・組立・販売する。
TMT自動車のEV製造拠点はベトナム北部フンイエン省に位置され、初期段階の生産・組立能力が年3万台だ。複数のセグメントに属するEVの新モデルを登場させる第2段階で、生産・組立能力を年6万台まで増強する計画だ。
世界自動車産業の調査・分析を行うJATOダイナミクスによると、五菱「宏光 MINI EV」モデルは2020年~2022年 3年連続で全世界の最も売れた小型EVだ。本モデルはコンパクトでありながら、ベトナム市場のユーザーのニーズを満たすために必要な機能が整っている。手頃な運用コストに加え、家庭用コンセントで簡単に充電できる。
ベトナムで五菱「宏光 MINI EV」は2023年の第2四半期に正式に発売される予定だ。