ベトナム自動車市場は24年から回復を見せると予測されている。
22年のベトナム自動車産業、史上初めて50万台以上の販売台数を記録した後、23年の販売台数は25%減の下落に転じた。世界経済の不安定により、自動車市場の落ち込みは24年にも継続する可能性がある。とはいえ、多くのメーカーや専門者は、国内自動車市場が緩やかな回復を遂げるという判断をしている。
フォード・ベトナムの社長によると、「23年に数多くの新製品が発売され、顧客の選択肢は大幅に増えている。今年の販売活動が活発になると見込んでいる。」と述べられている。
23年のベトナム自動車市場において、大手であるトヨタや韓国・現代を含む、販売台数を発表したブランドの中、米フォードはプラス成長を記録した唯一のメーカーだ。なお、新規発売車種は60種近くに達し、記録的な数となる。
専門家によると、24年の自動車市場は売上を伸ばす可能性がある。ところが、経済の不安定がまだ続いていることを考えると、消費財である自動車への購買意欲がやはり盛んにはなりにくい。
「銀行の預金金利は低いものの、資金は依然として銀行に流れ込んでいる。つまり、消費者の購買意欲はまだ回復していない。」と、あるメーカーの戦略企画部部長も同様な見方を示した。
購買意欲を刺激するために、割引などのプロモーションは引き続き常に適用されると予想されている。
従来の人気車型であるMPVに加え、小型ハイクリアランス仕様も競争の激しいセグメントになっている。24年下期から、ビンファストはEV「VF 3」を登場させ、市場の競争性をさらに高める。