中国電動二輪車大手のヤディア(雅迪)はベトナムで初のAI活用自動運転電動バイク「OSSY」を発表した。
新製品OSSYには、キーレススタート機能「イージーゴー・スマートキー」をはじめ、多くのスマート機能が備わっている。専用アプリを通じ、バッテリー残量や走行可能距離、ナビゲーション、走行履歴等が確認できる。
特に、4つの先端盗難防止機能が統合、搭載されている。異常な移動や振動がおこると、ホイルが自動的にロックされ、アラーム音やライトで警告する。バイクを紛失する、または置き忘れる場合、専用アプリで紛失モードを有効にすると、エンジンがロックされ、アラーム音やライトで警告し、他の機能の全てが無効になる。
なお、駐車場でバイクを止める時の対策として、半径200m~2kmの移動可能範囲が設定できる。バイクがその範囲を超えると、警告が携帯に届く。24時間365日稼働GPSシステムが搭載されているため、紛失の場合でも素早く見つけられる。
OSSYは一回の満充電で最大80km走行可能だ。鉛バッテリーの電極板に滞留する硫酸塩を少なくすることによって、従来のバッテリーの2、3倍にあたる1000回以上の充放電サイクルが可能。
ヤディアは電動バイクの製造に特化し、7年連続世界第一の売上高を誇るメーカーだ。2019年にベトナムへ進出、北部バクザン省に製造工場を建設した。2024年初め、同省に投資総額1億ドルの第2工場の起工式を開催し、事業拡張計画を明らかにした。2027年、ホーチミン市に工場新設を検討中。