2024年第2四半期、ベトナム電気自動車メーカーのビンファストは売上高3億5700万ドルを達成し、前年同期比9%増加した。
ベトナム電気自動車メーカーのビンファスト(VinFast)は2024年Q2の財務報告書を発表した。第2四半期の売上高は3億5700万ドルに達し、第1四半期比33%増で、前年同期比9%増となる。貸倒引当金1億400万ドルを計上すると、売上総損失が2億2400万ドルで、売上総利益率がマイナス62.7%となる。
2024年第2四半期の出荷台数は第1四半期比44%増、前年同期比43%増の1万3172台だった。上期には合計2万2348台を顧客に引き渡し、前年同期比101%増加した。
同社の最高財務責任者によると、国内市場の強い需要がビンファストの成長を加速させてきた。8月末、同社は世界に155カ所の販売拠点を設置している。その70%を占めているディーラーは第2四半期の出荷台数の23%を占めた。
主要市場で認知度を強化
ベトナムでは、「VF 5」モデルは非常に人気となり、同社の急成長に大きく貢献した。第3四半期には、待望のミニe-SUV「VF 3」モデルを発売する計画だ。
北米では、販売ネットワークを拡大し、ディーラー諮問委員会を設立した。6月末まで、米国の8州にショールームとディーラ―店舗を設置した。また、カナダ市場では、第2四半期は前四半期比15%成長している。
東南アジア市場について、インドネシアに「VF e34」モデルの右ハンドル仕様を初出荷し、新工場を着工、ショールーム15カ所を設置した。フィリピンにもディーラーを構え、今後新たな車種を登場させる計画だ。
2024年下期の計画
同社は、2024年にEV8万台を出荷する目標を達成するために、下期に後5万7600台を引き渡す必要がある。ベトナム市場は依然として最重要の市場だ。インフラ整備やバッテリー・リース・サービス展開、豊富な製品ラインアップ、丁寧なアフターサービス等で市場確保・拡大を目指している。