5月17日、バンコク(タイ)で開催された電気自動車(EV)をはじめ新しいモビリティのショー&カンファレンス「Future Mobility Asia」で、ベトナム複合企業ビングループの子会社であるビンファストは世界戦略の一環として東南アジア市場に進出することを表明した。同イベントで、EV「VF e34」、「VF 8」および「VF 9」モデルの展示・試乗を行った。また、右ハンドルEVの新たな4種モデルを国際市場に登場する計画だ。
ビンファストによると、同社は東南アジア地域におけるグリーンモビリティの推進および市場開拓のためにパートナーを探している。今後、市場の特性に合わせて「VF5」、「VF6」、「VF7」、「VF e34」モデルの右ハンドル仕様を紹介する予定だ。
ビングループの副社長兼ビンファストの社長であるレ・ティ・トゥ・トゥイ氏は、「東南アジア市場への進出は当社の世界戦略の一環だ。東南アジア諸国にスマートで安全なモビリティ・ソリューションを提供することによって、グリーンな未来を促進できると期待している。」と述べた。
東南アジア諸国は、急速な成長率および大きな発展余地を持っている潜在的なEV市場である。有利な地理的位置および同様のビジネス環境・基準を有するため、ビンファストと親会社のビングループの製品・サービスエコシステムの発展を支える重要な市場になると期待されている。
東南アジアはビンファストの主要市場である北米、ヨーロッパに次ぐ、次の国際市場となる。これに先立ち、同社がEVを中国国境まで輸送することが報じられたものの、中国市場への進出計画は未だに公開されていない。