5月24日、ベトナムのEVメーカーのビンファスト(VinFast)とヨーロッパの中古車アプリ大手のBCAは中古車下取りに関する3年間の協力協定を締結した。ビンファストは2023年6月から、BCAの下取りモジュールを自社ウェブサイトに統合する。よって、ヨーロッパの顧客はビンファストのウェブサイトまたは店頭でのアプリを通じ、下取りサービスを利用できる。
ビンファストの新車をオンラインで注文する場合、顧客は下取りしたいEVの基本情報を提供した後、BCAが決める買取価格を受け取る。一方で、店舗で新車を注文する場合、ビンファストのコンサルタントはBCAの「MarketPrice」アプリを通じ、買取価格を即時に提示できる。このアプリとウェブサイトに統合されるモジュールの両方は統一された価格設定システムを活用するため、顧客に一貫性およびシームレスなO2O(オンラインからオフラインへ)ショッピング体験を提供できる。
新車が顧客に引き渡された後、BCAは下取り車両の輸送や保管に関するすべての物流ソリューションンを提供し、世界47カ国からのバイヤーが参加するヨーロッパ最大の中古車販売プラットフォームであるBACマーケットプレイスでの販売の準備をする。
ビンファストはヨーロッパの主要都市で小売・サービスネットワークを構築し、包括的なサービスシステムを整っている。BCAとの協力は、ビンファストがカスタマージャーニーのいずれの段階でもEVユーザーに優れた体験をもたらすというコミットメントを示す一方、ヨーロッパ市場への進出の一環ともなる。
2017年に創立されたEVメーカーのビンファストはベトナム複合企業のビングループ(VinGroup)の子会社だ。北部ハイフォン市で工場を運営し、最先端の製造施設で製造工程の最大9割を自動化できる。
BCAはヨーロッパ最大の中古車販売プラットフォームで、14カ所の市場で事業展開し、年間150万件以上の中古車の取引を行っている。