ベトナム電気自動車(EV)メーカーのビンファスト(VinFast)は、2024年からインドネシアで販売開始、2026年に生産拠点を建設する予定。
これに先立ち、ビンファストは東南アジア市場進出を視野に、事業拡大に取り組む計画を表明した。ロイター通信によると、同社は米国証券取引所に提出した書類に、インドネシア市場に約12億ドル投資する長期計画を含めた。うち、EVの年間生産能力3万〜5万台の工場建設に2億ドル充れる見込み。
同社は現在、ベトナム北部ハイフォン市工場で生産している。7月、米ノースカロライナ州でEV生産工場を建設開始し、2025年から稼働開始の見通しだ。
人口2.7億人のインドネシアは東南アジア地域における経済大国の一つだ。EVバッテリーの主要成分であるニッケルが豊富だという立地上の優位性を持っているため、EVメーカーの誘致に積極的に取り組んでいる。
ビンファストCEOのレ・ティ・トゥ・トゥイ氏によると、「インドネシアの盛んな電池製造産業は東南アジア地域のEV産業を後押しする要因の一つだ。地域のEV産業の強化は当社の成長を支えるだろう。」と語った。また、生産活動に必要な部品が全部マレーシアやタイ等から調達でき、地域内のサプライチェーンの完全性も述べた。
インドネシア以外に、同社はインド、マレーシア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ等でも流通拠点およびショールームを開設し、施設拡大を計画中。
これに先立ち8月15日、同社は米ナスダック市場に上場した。9月12日時点、ビンファストの資本金は398億ドルで、世界の自動車業界で14位にある。
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