ベトナムとイスラエルは25日、正式に自由貿易協定(VIFTA)に調印した。これはイスラエルにとって東南アジア国家と締結した最初のFTAで、ベトナムにとって16カ国目のFTAとなる。
VIFTAは物品貿易、サービス・投資、原産地規則、衛生植物検疫措置(SPS)、税関、貿易救済、政府調達など、相互に関心のある多くの分野をカバーしている。
本協定の発効により、最終的に、ベトナムはイスラエルの品目に対する85.5%の関税を撤廃する一方、イスラエルはベトナムの品目に対する92.7%の関税を撤廃することになる。その結果、双方向貿易は間もなく30億ドルを超えると期待されている。
また、投資やサービス貿易、デジタルトランスフォーメーション、テクノロジー等の分野における両国間の協力関係の強化も期待できる。
VIFTAは、ベトナムが強力な製品をイスラエルだけでなく、中東諸国、北アフリカ、南ヨーロッパという他の市場に輸出するための有利な条件を作り出す。一方で、イスラエルの製品や技術は人口1億人を超えるベトナム市場以外にも、ベトナムのFTAパートナー16カ国および東南アジア・アジア太平洋諸国市場にアクセスする機会がある。
今後、二国間の経済・貿易関係のための包括的枠組みの改善及び法的安全性の強化に向けて、投資促進保護協定等の協定締結も検討する。