8月6日、日本の総務省本部において、ベトナムのグエン・マン・フン情報通信大臣と日本の松本総務大臣が情報通信分野における両国の協力プログラムの強化について会談を行った。
会談では、デジタルインフラとデジタル経済、人工知能(AI)の応用を促進する取り組み、OpenRAN標準に従った5Gネットワークの展開、データガバナンス、情報セキュリティ、フェイクニュースや有害コンテンツへの対策、デジタル社会構築、デジタル人材の開発など幅広い内容が共有された。
情報通信分野におけるベトナムと日本の二国間協力は近年、郵便、電気通信、情報セキュリティ、ICTなど様々な業界にわたり継続的に拡大している。
会談ではまた、両大臣は日本の総務省とベトナム情報通信省との間での「情報通信分野における協力に関する覚書」及び「郵便分野における協力に関する覚書」を更新する署名を行った。
2010年に署名を行った「情報通信分野における協力に関する覚書」は、これまでに3度更新している。また、2015年に署名を行った「郵便分野における協力に関する覚書」は、これまでに2度更新している。
「情報通信分野における協力に関する覚書」では、協力分野として、従来のサイバーセキュリティ、人材育成等の協力に加え、Open RAN等のオープンで安全な5Gを新たに追加している。また、従来の協力分野であるインターネット利用環境整備に海賊版対策を例示している。
「郵便分野における協力に関する覚書」では、協力分野として、従来の郵便サービスの品質向上、持続可能なユニバーサルサービスの提供、人材育成等の協力に加え、DXのためのソリューション導入を新たに追加している。