ベトナム大手自動車メーカーのタインコングループ(=Thanh Cong Group=TCグループ)は、ベトナム北部クアンニン省に自動車製造工場を建設している。投資総額は約8.6兆ドン(約3.6億ドル)にのぼり、年間生産能力は12万台に達する見込みだ。
これに先立ち、「タインコン―ベトフン自動車裾野産業コンプレックス」の形成に向け、TCグループとクアンニン省は提携した。このコンプレックスは稼働開始後、自動車裾野産業や部品・スペアパーツ製造産業における多くの企業を集め、自動車部品を扱うハイテク産業の集積地になると期待されている。
コンプレックス構築の一環として、TCグループは投資総額約8.6兆ドン(約3.6億ドル)の自動車製造工場を建設している。年間生産能力は12万台に達する見込みだ。
同工場では、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のシュコダ(Skoda Auto)ブランドの自動車の組立・製造が行われる。これはベトナムのみならず、東南アジア地域にもシュコダブランドの自動車を製造する初の工場になる。2025年までに、シュコダの「Kushaq」および「Slavia」の2種モデルが発売される予定。
1999年に機械産業で創業したTCグループは現在、自動車産業・ 不動産・ サービスを事業の三本柱としている。2017年、同社は韓国・現代自動車と合弁会社を設立し、ベトナムにおける現代ブランドの車両の製造・組立・販売をする唯一企業となる。2022年の新車販売台数は前年比15.6%増の8万1582台に達し、ベトナム自動車市場の2位に位置する。