電子機器受託生産サービス(EMS)業界の世界最大手で、アップルの組み立てパートナーであるフォックスコン(Foxconn Technology Group = 鴻海科技集団)はベトナム中北部ゲアン省のWHA工業団地で電子部品製造工場建設に1億ドルを投資する計画だ。
地方自治体はフォックスコンの製造工場にかかわる投資手続きを完了したと発表した。フォックスコンは48万平方メートルの土地使用権を取得し、1億ドルを投じて工場建設を行う予定だ。
投資登録証明書によると、フォックスコンは2024年6月までに工場および付帯工事の建設を完了し、2024年10月までに生産設備の試運転と検証を実施する。2024年11月以降、新工場は正式に稼働開始し、年間ケーブルを4億本、ワイヤレス充電器を9400万台、ワイヤレスイヤホンを1000万組等生産する計画だ。
1974年に台湾で創立したフォックスコンはEMS業界の世界最大手である。現在、米国、カナダ、中国等の大企業向けの電気製品の組み立て・製造に注力している。その内、アップルのiPhone、iPad、iPodやアマゾンのキンドル、ソニーのプレイステーション等が含まれる。電気製品の製造以外に、AI、電子医療機器、5G・6Gデバイス等の分野における研究・開発も推進している。
これに先立ち、ベトナム中北部のバクザン省(Fukang Technology、Fuyu)やクアンニン省(Competition Team Technology Vietnam)で製造工場を開設した。