FDI認可額が10億ドル突破したゲアン省は調子に乗って、光学部品大手の中国・舜宇から1.5億ドルの投資を誘致した。

9月12日、舜宇(サニー・オプティカル・テクノロジー)はベトナム中部ゲアン省WHA工業団地に「舜宇オートモーティブ・ビナ・オプティクス」建設に向け、投資認可申請を実施した。新工場は投資総額1.5億ドルで、面積42.8ヘクタールの用地に建設される。カメラモジュールや携帯電話カメラ、車載カメラ、その他の電子機器などを生産する計画。
20日、ゲアン省人民委員会は同社に投資証明書を授与した。
本プロジェクトの運営期間は2067年2月28日まで認可されている。2025年第4四半期までに建設完了・稼働開始し、約2万人の労働者を雇用する予定となる。
1984年設立の舜宇は光学部品の世界大手で、光学および光学関連製品の設計・研究開発・生産を主業としている。ファーウェイ、オッポ、ビボといった中国の主要スマートフォンメーカー以外に、韓国サムスン等の大企業にも部品供給を行ている。
これに先立ち、同省は太陽電池ルナジーの製造工場への増資を承認し、省への海外直接投資(FDI)認可額を10億ドル超に引き上げた。他に、イノベーション・プレシジョン・ベトナムのアルミ合金製造工場(投資総額1.65億ドル)やフォックスコンの電子部品製造工場(投資総額1億ドル)等の投資プロジェクトを誘致した。