韓国財閥LGグループ傘下の電子部品メーカーLGイノテック(LG Innotek)はベトナム北部ハイフォン(Hai Phong)市の工場増設に10億ドルの追加投資を行い、プロジェクトの投資総額を20.5億ドル超に引き上げると発表した。投資期間は2023年~2025年まで。
6月13日、LGイノテックとハイフォン市人民委員会は、同市にあるカメラモジュール生産工場への投資・生産拡大に関する覚書(MOU)を締結した。21日、本プロジェクトに対する新たな投資登録証明書(IRC)が発行された。
増資前、LGイノテックの工場には従業員数約3500人が勤務し、昨年の売上高が32億ドルを超えた。
今回の増資により2600人の雇用創出効果が期待でき、同工場の年間利益が4億ドルに達し、年間納税額が約1000億ドン(約434万ドル)になると見込まれる。さらに、2023年前半のハイフォン市への海外直接投資(FDI)額は19億ドル近くに達し、2023年度計画の95%だ。
ハイフォン市党委員会書記のレ・ティエン・チャウ氏によると、LGグループの投資プロジェクトはハイフォン市における産業近代化・高度技術応用を促進し、国内と海外企業間の生産チェーン形成を支援することで、同市の社会経済発展に大きく貢献しているという。
これまで、韓国企業はベトナムに820億ドル近くを投資している。ハイフォン市への投資額は約110億ドル(国全体の14%)となり、うちLGグループは計72.4憶ドルの投資を行った。子会社のLGイノテック以外に、LGエレクトロニクス、LGディスプレイ、LG CNS、LG化学、LGインターナショナルも同市に事業展開している。