ベトナム中北部ゲアン省は、タイ太陽電池メーカー大手のルナジーの単結晶シリコンロッドと半導体ディスクの製造工場へ1.47億ドル追加投資を承認した。したがって、同省のFDI認可額は10億ドルを突破。
中国の太陽光発電設備大手「江蘇ルナジー・ニューエネルギー」の子会社でタイに拠点を置くルナジーPVテクノロジー(Runergy PV Technology、以下ルナジー)はベトナム市場に進出する計画だ。その一環として、6月22日、ゲアン省に単結晶シリコンロッドと半導体ディスクの製造工場を建設すると発表した。登録投資額は2.93億ドルに達する。
8月30日、南東ゲアン経済区の管理委員会は本プロジェクトに対し、土地利用規模と登録投資額をそれぞれ30.27ヘクタール、4.4億ドルに引き上げるという投資証明書の調整を発行した。
したがって、同省の海外直接投資(FDI)認可額は11.2億ドルに上り、初めて10億ドルを突破した。2022年、同省はFDI誘致で上位10位にランクインした(全63省あり)。
同省では現在、中国のLuxshare-ICT、ゴアテック、長盈精密、山東創新金属科技や台湾の巨騰国際、フォックスコン等複数の大手メーカーが生産拠点を構えている。ルナジーの新工場は、既存のエレクトロニクスおよびグリーンエネルギーのサプライチェーンを補完することで、完全なサプライチェーンの構築に貢献すると期待されている。