ビジネスニュース 2023年09月25日13:48

ベトナムITリッケイ、米国に3000万ドル投資 グローバルIT企業を目指す

ベトナムのDX・ITサービス最大手民間企業リッケイソフトは2026年まで米国市場に3000万ドルを投資。技術者育成、市場拡大、M&A活動に焦点を当てる計画。

ベトナムITリッケイ、米国に3000万ドル投資 グローバルIT企業を目指す

9月18日、「投資とイノベーションに関する越米首脳会議」で、リッケイソフト(RikkeiSoft)の米国支店「RKTech」のCEOであるブイ・ホアン・トゥン氏は同社の投資計画を発表した。具体的に、2023年の投資額が200万ドルで、2026年までに3000万ドルに増やす。技術者育成、市場拡大、M&A活動に焦点を当てる予定。この投資は米国のテクノロジー分野に数百人の新規雇用を創出する一方、同社の企業価値を今後5年で数十億ドルに引き上げると期待されている。

リッケイソフトの米国における子会社「RKTech」は2023年テキサス州ダラスに設立された。これまで、製造業・自動車産業におけるパートナーを獲得し、ビジネスネットワーク構築に注力している。

今回の投資決定が米国にもたらす意義について、ブイ氏は次のように述べた。

「単なる金融投資ではなく、米国のテクノロジー分野における人材不足深刻化への対処として貢献する。ベトナムでは、高度なスキルを持つかつコスト効率の高い技術人材が急成長しているため、当社は米国顧客に独自の付加価値のあるサービスを提供できるだろう。リッケイソフトは2028年までに米国でIPOを達成することを目指している。しかも、人材不足に対する持続可能な解決策を提供することで、米国のテクノロジー業界に本格的に進出することも視野に入れた。」

また、リッケイソフトの会長タ・ソン・トゥン氏によると、「米国は当社の戦略的投資先だ。時価総額10億ドルのグローバルテクノロジー企業に成長する目標の達成には、市場規模の大きい米国での事業拡大が必須になる。」という。

同社は現在、人事・金融・銀行などの分野での生産性向上に向け、顔認識や音声認識に関する人工知能(AI)の研究・開発に取り組んでいる。人材育成分野では、ベトナムの情報技術者を育成するための「リッケイ・アカデミー」を設立した。

CafeF / Translator: Thùy Trang
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