台湾のパソコンメーカーであるクアンタ・コンピューター(Quanta Computer=広達電脳)は、ベトナム北部ナムディン省人民委員会とミートゥアン工業団地におけるパソコン製造工場新設に関する協定を締結した。

協定の署名式
同工場はクアンタのベトナムで最初の生産拠点、世界で9番目の工場となる。第1期の規模は22.5haで、投資総額は1億2000万USD(約161億円)となる見込みだ。
クアンタ・オーバーシーズの取締役会長のHuang Chen Tang氏は、「ベトナムの多くの地域におけるパソコン製造分野の現状および開発の可能性を評価した結果、ナムディン省のミートゥアン工業団地での新工場建設を決定した。プロジェクトの運用が円滑に進むように、今後も自治体からのご協力をお願いしたいと思う。」と述べた。
ナムディン省の知事であるファム・ディン・ギ氏は、「自治体は、新工場の建設、開発、運用中の行政手続きに関する困難と障害の解決を優先的に支援する。一方で、工場が合意されたスケジュールに従って開発できるように、クアンタはプロジェクトの開始時間や仕様等の情報を公開し、関連する行政手続きを迅速に行う必要がある。」と述べた。
1988年に創立されたクアンタ・コンピューターは、アップルやデル、東芝、レノボ等テック分野の世界トップ企業のサプライヤーとして、世界のトップ500企業の一つで(フォーチュン500による)、パソコン製造分野のトップ企業である。現在、中国、アメリカ、メキシコ、ドイツ、日本、韓国、タイで8か所の製造工場を運営し、年間総収入金額が400億USDを超える。