EMS大手の台湾フォックスコンはベトナム北部バクザン省工場で、ノキアの5G対応の携帯電話基地局装置「AirScale」を生産する。

電子機器受託製造サービス(EMS)世界最大手の台湾フォックスコン(鴻海)はフィンランドの大手メーカーNOKIA(ノキア)との提携を発表した。両社は共同で、フォックスコン傘下のバクザン省工場で、最新世代のAirScale Massive MIMO無線機を含むノキアの5G対応の携帯電話基地局装置「AirScale」製品ラインを製造する。
生産開始は2024年7月で、9月からは増産を視野に入れている。製品はベトナム国内と海外市場の両方で販売される見込みだ。
ノキア・ベトナムの社長であるルーベン・フローレス氏は、「コスト効率向上や需要拡大に対応するために、AirScaleの生産をベトナムで開始する。また、今回の動きは当社のベトナムにおける製造・流通・サプライヤーのネットワーク最適化へのコミットメントをも表すだろう。ノキアは過去30年にわたりベトナムの成長に貢献しているが、今後ともベトナムとの絆を深めろうと思う。」と述べた
ノキアはこれまで、5G関連プロジェクト推進でベトナムの通信サービス事業者と協力している。フォックスコンとの提携により、ベトナムにおける5G普及ペースの加速に貢献すると期待されている。