HOJITSU(ホウジツ)はハノイ中心部から南へ1時間のハナム省ドンバン3工業団地に拠点を構え、低温黒色クロムメッキ、黒染め、溶剤塗装を中心にその他亜鉛メッキなどのほとんどのメッキに対応している。メッキの知識が豊富な日本人が窓口となり、「この処理を探している」「小ロットでメッキ屋が対応してくれない」「納期対応に困っている」といった悩みを抱える企業の相談に乗り、それぞれの問題にマッチした提案を行っている。
低温黒色クロムメッキ
ホウジツはベトナムを含むASEAN地域で唯一「低温黒色クロムメッキ」が処理できる企業だ。低温黒色クロムメッキとは、電気メッキとコーティングによる処理のこと。0℃以下で処理作業を行い、薄膜の世界では一番防錆能力が高いと評価されている。被膜形成時の熱による寸法変化および歪みのリスクを回避し、通常のメッキ処理に見られる剥離の心配もなく、薄膜性・防錆性・光学特性・装飾性に優れ、精度を要求される部品・アルミ部材への処理・ネジ山のカジリ抑制等にも最適だ。また、低温黒色クロムメッキの種類によって、耐乱反射、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性等が機能付与される。
低温黒色クロムメッキ処理は非常に高度な技術が要求される分野だが、ホウジツは20余年の実績を擁し、熟練の作業者が担当することで顧客の信頼に応えている。対応サイズは中ライン(400-1000-2000)で、1トンクレーンが2台稼働している。仕様はHBC-BL(電気メッキのみ)、HBC-H(BL+セラミック系塗料)、HBC-2FG(BL+フッ素系塗料)の3種がある。
黒染め(四三酸化鉄皮膜)
ホウジツは黒染め(四三酸化鉄皮膜)も自社工場で対応している。黒染めとは、鉄鋼をアルカリ性の薬液に浸漬し、その表面に四三酸化鉄皮膜を生成させ、表面を黒色にする化成処理方法だ。また、処理後の寸法変化はほとんどないため(1ミクロン程度)、寸法公差の厳しい製品に適した表面処理となっている。同社では2019年4月に追加した溶剤塗装に加え、新たに黒染めラインを作り、1個から対応している。黒染め処理後に防錆油を併用することでベトナムの錆びやすい環境でも赤さびの不良を防ぐことが可能だ。黒染めは工業製品の精密部品に多く利用され、膜厚を気にせず図面に落とし込め、比較的安価のため昔から多くの製品に使用されてきた。
溶剤塗装
ホウジツは2021年4月より大型の乾燥炉を導入して本格的に板金、製缶品の溶剤塗装に対応。日本品質でローカル価格を実現している。溶剤塗装は一般的な塗装方法で、表面処理の一つ。シンナーなどの塗料を混ぜて溶かし、主にスプレーを使ってワークへ塗布する。自然乾燥もしくは焼き付けることによって塗膜を形成させ、ワークをコーティングする。溶剤塗装は種類が豊富に存在することから、非常に広範囲の被塗物に対応できるという特徴がある。また被塗物によって自然乾燥・焼き付けを選択できたり、粉体など他の塗装方法と組み合わせたりすることも可能。日本品質でローカルコストを実現して、今までローカルの塗装屋では品質がクリア出来なかった問題も同社で全て解決する。ベトナム工場の対応塗料はウレタン、メラミン、アクリルの3種で対応サイズは1500-1500-2000(焼付乾燥炉)。
HOJITSU VIETNAM CO., LTD
Dong Van 3 IP Dong Van III Industrial Zone, Hoang Dong Commune, Duy Tien District Ha Nam Province
Tel:0226358012 / Web:https://www.hojitsuvn.com/
日本人担当:小林望 / Tel:0326895805 / Email:nozomu_kobayashi@hojitsu.co.jp