ベトナムのFPTセミコンダクター社は米国へ1億ドルの投資を発表した後、22日、半導体人材育成・事業展開で米シルバコと戦略的協力協定を締結した。

具体的に、シルバコ(Silvaco)とFPTセミコンダクターとFPT大学は共同でベトナム半導体トレーニングセンターを設立し、米国の半導体企業向けの人材育成で協力することに合意した。また、両者スタンダードセルやIOセル開発、メモリ設計分野での事業開発にも締結する。FPTはシルバコのプラットフォームを通じ知的財産(IP)サービスの提供・拡張を進める一方、シルバコはFPTセミコンダクターの長期戦略投資家になる。
FPTセミコンダクターはベトナムにおいて、シルバコの半導体ソフトウェアの独占的販売代理店となっている。
シルバコは1984年に、テクノロジーソフトウェア・自動化・半導体を主業として設立。カリフォルニア州サンタクララに本社を位置する他、北米、ヨーロッパおよびアジアに支店・営業所を配置している。
FPTセミコンダクターはベトナム最大手IT企業のFPTグループの子会社だ。9月11日、米大統領のベトナム国賓訪問に際し、同社は米国への投資戦略を表明した。2023年末までに、1億ドルを投資し、約1000人の従業員を雇用する計画。2028年までに米国で3000人の新規雇用を創出し、年間売上高を10億ドルに押し上げると期待している。また、人工知能(AI)のFPTの教育部門への導入を加速するために、米LandingAI社との包括・戦略的パートナーシップを締結した。
年初以来、米アムコア、シノプシス、マーベルや韓国SKといった多くの半導体大手はベトナムへの投資を発表した。他の製造大手であるフォックスコンやゴーテック、クアンタ等による事業拡大の動きも活発化している。
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