8月、対ベトナム海外直接投資(FDI)の新規認可額は19.1億ドルに達した。FDI実行額も回復傾向を見せている。
ベトナム外国投資局によると、1~8月期のFDI登録総額(推定値)は前年同期比8.2%増の181.5億ドルにのぼる。上昇幅は1~7月期比3.7ポイント増となっている。
新規認可プロジェクトは同69.5%増の1924件で、新規登録資本金は同39.7%増の88.7憶ドルとなる。増資件数は同22.8%増の830件で、追加投資総額は同▼39.7%減の45.3億ドルとなる。外国人投資家による資本拠出と株式購入に関して、取引件数は同▼6.5%減の2268件にとどまるが、取引総額は62.8%増の44.7億ドルにのぼる。
部門別では、1~8月期、海外投資家は18国家経済部門(全体21部門あり)に投資を行っている。加工・製造業への投資額は最多で、前年同期比14.7%増の130億ドル弱に達し、FDI総額の約67.8%を占めている。その次は不動産事業(同▼47.2%減の17.6憶ドル)、銀行・金融業界(前年同期の約63.7倍の15.4憶ドル)、専門・科学技術業(同28.9%増の8憶ドル)が挙げられている。
国別では、シンガポールからの投資額は前年同期比15.4%減の28.3億ドルで、対ベトナムFDI総額の21.2%を占めてトップだ。それに次ぐ中国と日本は同90.8%増の26.9億ドル、同73.1%増の25.8億ドルの投資を行っている。
地方別では、ハノイは23.4億ドルのFDI登録総額を誘致し、前年同期の約2.89倍で、全体の12.9%を占めトップだ。ハイフォン市は前年同期比72.2%増の20.8憶ドルを誘致し、全体の約11.5%を占め、第2位にある。次はホーチミン市、バクザン省、ビンズオン省などが挙げられている。
FDI実行額も好調な推移を続けている。2023年8月20日時点で、外国投資プロジェクトの実行額は前年同期比1.3%増の131億ドルに及び、1~7月期より0.5ポイント増となる。