2024年1～7月期、対ベトナム直接投資額は前年同期比10.9％増の180億ドル以上だ。うち、海外投資家による出資・株式購入の総額は前年同期比減価した一方、新規投資額と追加投資額は同期比増加した。

新規認可件数と総認可額はそれぞれ前年同期比11.6％増の1816件、35.6％増の107億6000万ドル超となる。増資件数と追加投資総額は同期比それぞれ0.3％減の734件、19.4％増の49億7000万ドルだ。一方で、海外投資家による出資・株式購入の件数と総額は3.1％減の1795件、45.2％減の22億7000万ドル弱にとどまる。

部門別では、海外投資家は18の国家経済部門（全21部門あり）に投資を行っている。製造加工業への投資額は126億5000万ドルを上回り、前年同期比15.7％増、FDI総額の70.3％も占めトップだ。第2位にある不動産業への投資額は前年同期比78％増の28億7000万ドルで、FDI総額の16％近くを占める。次は小売業や科学研究分野が挙げられている。

国別では、91か国がベトナムに投資を行っている。シンガポール系企業は約65億2000万ドルを投資し、前年同期比79.1％増、対ベトナムFDI総額の約36.2％を占めトップに立つ。特に、新規認可額はその69.8％も占め、新規投資が進んでいる。香港系企業は21億9000万ドル超の投資を行い、12.2％を占め第2位にある。次に日本、中国、韓国などが挙げられる。

全国63省のうち、海外投資家は48省に投資している。北部バクニン省は前年同期の3倍となる約32億ドルの投資を誘致し、対ベトナムFDI総額の17.8％を占めトップだ。クアンニン省は前年同期の2.2倍となる15億6000万ドルを、ホーチミン市は15億5000万ドルを誘致し、それぞれ第2位、第3位にある。

7月20日時点、FDI実行額は前年同期比8.4％増の125億5000万ドルに達した。