2024年1〜8月期、対ベトナム直接投資(FDI)は205億ドルに達し、前年同期比7%増だ。
2024年1〜8月の対ベトナム直接投資(FDI)は前年同期比7%増の205億2000万ドルを上回っている。うち、FDI実行額は同期比8%増の141億5000万ドルだ。
8月31日時点、新規認可案件数と登録投資額はそれぞれ前年比8.5%増の2247件、27%増の120億ドル近くに達した。増資件数と追加投資額は926件と57億ドル超で、前年同期比4.9%増と14.8%増となる。一方で、海外投資家による出資・株式購入の件数と総額は7.8%減の2196件、40.9%減の28億1000万ドル弱にとどまり、減少傾向を続けている。
対ベトナム海外直接投資はプラス傾向にある。新規・増資プロジェクトは案件数と投資総額の両方が増加している。さらに、投資規模も拡大。2024年1~8月期の新規認可投資案件の一件当りの平均投資規模は534万ドルとなる(前年同期は456万ドル)。増資案件の一件当りの平均投資規模は2023年同期の564万ドルから617万ドルに増加した。
外資系企業の投資誘致が進んでいる地域として、北部のバクニン省、クアンニン省、ハノイ市、ハイフォン市、バクザン省、タイグエン省、南部のホーチミン市、バリア・ブンタウ省、ビンズオン省、ドンナイ省が挙げられている。上記10省・市への投資案件および投資金額の合計はベトナム全国の80.7%、77.3%を占める。
主要な投資国について、従来と相変わらずシンガポール、香港、日本、中国、韓国が上位5位に入る。新規認可案件数・登録投資額の合計は全体の74%、77.1%を占める。
21国家経済部門のうち、海外投資家は18部門に資金を投じている。製造加工業への投資額は141億7000万ドル近くで、前年同期比7.4%増、認可FDI総額の69%強も占めトップだ。第2位にある不動産業への投資額は前年同期比77.6%増の33億6000万ドルで、認可FDI総額の16.4%近くを占める。次は小売業や科学研究分野が挙げられている。