ベトナムEVメーカーのビンファストは24年Q3の好調な財務成績を発表した。需要増に対応するためハティン省で工場を新設する計画だ。
ベトナム市場No.1の座を獲得できた初の国産ブランド
ベトナム電気自動車(EV)メーカーのビンファスト(VinFast)は11月30日、24年第3四半期の未監査財務結果を発表した。
同社は24年Q3に合計21,912台のEVを出荷し、第2四半期比66%増、前年同期比115%増となる。特に、エンドユーザーに引き渡した台数は第2四半期比163%増加した。売上高は前年同期比49.3%増の5億1160万ドルに達した。純損失は第2四半期比29.4%減、前年同期比14.8%減とかなり減少した。
同社は9月、10月、そして2024年1~10月期において、ベトナム市場で最も売れている自動車ブランドとなる。7年前に誕生したばかりの国産自動車メーカーであるビンファストは、初めて外資系自動車メーカーを抜き、市場No.1の座を獲得できた。
2024年に8万台のEVを納車する目標を掲げている。
中部ハティン省で工場新設
需要増への対応および生産効率の最適化のために、中部ハティン省で新工場を開設する計画を発表した。
当工場は手頃な価格の「VF 3」および「VF 5」モデルの組立・製造に特化する。年間生産能力がEV30万台に達する。12月に着工され、2025年に稼働開始する見込みだ。