不吉な「鬼月」と考えられる旧暦7月に消費を抑える習慣があるにもかかわらず、自動車新車販売台数は前年同期比12%増加した。
ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、2024年8月の自動車車新車販売台数は2万5196台に達し、前月比13%減、前年同期比12%増となる。うち、乗用車の新車販売台数は前月比16%減の1万9129台、商用車は前月比1%増の5901台、特装車は前月比23%減の166台だ。ベトナム国内で組立・生産された自動車および輸入車の新車販売台数は1万2064台、1万3132台で、それぞれ前月比13%減となる。
2024年1~8月期、自動車車新車販売台数は前年同期比2%増の18万8997台に達した。乗用車・商用車・特装車はそれぞれ前年同期比2%増、4%増、1%増となる。国産自動車の新車販売台数は前年同期比11%減少した一方で、輸入車は21%増加した。
今年8月は旧暦7月にほぼ当たる。ベトナムでは、旧暦7月が不吉な「鬼月」と考えられ、消費者は自動車を含む貴重な資産の購入を避けることが多い。自動車新車販売台数の前年同期比プラス成長の主因として、登録税優遇措置に対する消費者の信頼が高まっていることが挙げられている。
ベトナム政府は国内自動車産業を支援するために、9月1日から11月30日まで国産自動車の登録税を半減すると発表した。登録税優遇措置は消費者の需要を喚起し、国産自動車販売の成長を促進できると期待されている。