中国基板大手の勝宏科技(ビクトリー・ジャイアント・テクノロジー)は4億ドルを投じて、ベトナム北部バクニン省のVSIP工業団地に工場を建設する計画を発表した。

稼働開始後の生産額は年間10億ドルにのぼる見込みだ。
2006年に設立された勝宏はプリント基板製造業界で世界21位(Prismark)、中国で4位に位置する。同社は最先端の半導体や電子部品等を生産・販売し、世界中の多くの国の企業と取引している。
バクニン省党委員会の記事であるグエン・アイン・トゥアン氏によると、中国人は同省に滞在・勤務している外国人の50%以上を占め、経済発展に大きく貢献している。勝宏の新工場建設・稼働は同省のエレクトロニクス産業をさらに発展させると期待するという。
これに先立ち、韓国の半導体大手メーカーアムコア(Amkor Technology)は16億ドルを投じ、同省に工場を建設している。9月に建設完了し、10月末に試験稼働を開始する計画だ。これは同社の世界最大の生産拠点となる。
2023年1~7月期において、バクニン省に対する海外直接投資(FDI)件数と新規登録資本金は182件と7億6,900万ドルに及んだ。うち、7月のFDI投資件数と新規登録資本金はそれぞれ43件、1.98億ドルとなった。