25日、ダナン市自治体は総額9兆3000億ドン(約565億円)の投資プロジェクト7件に投資証明書を授与した。
25日、ダナン市は2021~2030年期の都市開発計画および2050年までのビジョンを発表した。その計画を実現するために、2030年までに約800兆ドン(約48億6000万円)の資金調達を行うという目標を挙げている(総額の10~15%はFDI資金)。
また、総額9兆3000億ドン(約565億円)の投資プロジェクト7件に投資証明書を授与した。うち、増資案件1件を含む国内投資案件は6件あり、海外直接投資プロジェクトは1件ある。
最大規模の投資案件は台湾のコネクタ大手・正崴精密(=フォックスリンク)が推進するプロジェクトだ。同社は総額1億3500万ドル(約199億円)の工場を建設し、タッチペン、ワイヤレス・ヘッドフォン、電池パック、充電スタンドなどのハイテク電子機器を製造する予定だ。
国内投資案件の内、増資案件である「Khanh Son」固形廃棄物処理場の建設プロジェクトは、投資総額が5220億ドン(約31億7000万円)から2兆210億ドン(約122億7800万円)に引き上げられる。この施設の目的は、市内の家庭ごみや通常の産業固形廃棄物を処理すること、施設の廃棄物を建設資材にリサイクルすること、廃潤滑油や廃ゴムを燃料油にリサイクルすることとなる。
CRC社の太陽光パネル製造工場プロジェクトは投資総額が1兆1740億ドン(約71億3000万円)となる。主要製品には太陽電池パネル、太陽電池の生産に使用される太陽電池セル、シリコン結晶半導体パネルが含まれる。
残り4件は賃貸マンション建設案件だ。
同日、ダナン大学と米国のポートランド州立大学は半導体産業の人材育成で協力関係を締結した。ポートランド州立大学は、米半導体産業の労働力の15%を占めるオレゴン州向けの半導体産業人材育成で代替不可能な役割を担っている。両側の提携により、ダナン市は半導体分野でさらなる魅力的な投資先になると期待されている。