9月16日、韓国の半導体メーカー「ハナマイクロン」のバクザン省工場が竣工した。これはベトナム北部で初の半導体工場となる。
同社はベトナム現地法人ハナマイクロンビナ(Hana Micron Vina)を設立し、これまでバクザン省に約6億ドルの投資を行った。新工場はスマホやスマート電子製品向けの集積回路(IC)基板の製造を行う。
竣工式で、ハナマイクロンビナ会長のチェ・チャ・ンホ氏は次のように述べた。
「ベトナム工場はハナマイクロン・グループの主要生産拠点と位置付けられる。当社は2025年までに投資総額を10億ドルに引き上げる予定がある。年間売上高が8億ドルに達し、4000人の新規雇用を創出すると期待している。また、当工場は7割の従業員を地元で採用し、ベトナムの半導体産業人材育成を支援することにも注力する。」
ハナマイクロンは2001年に設立された半導体製造を専門とする韓国会社だ。創業から2010年までは、主にサムスンやSKハイニックスなど国内企業向けに受託製造を行っていた。現在、韓国、米国、ベトナム、ブラジルという4か国に進出し、世界の半導体大手の一つで多くの大企業の製造パートナーとして活動している。
バクザン省は現在、27か国・地域から投資を受け入れている。うち、韓国は投資プロジェクト数で1位、投資総額で2位にある。韓国企業は同省FDI部門の工業生産額の約25%、輸出入額の30%、省の税収の21.3%、従業員数の25.3%を占めている。