1月15日、ハノイにおいて、ドイツ連邦経済協力開発省後援のマクロ経済改革/グリーン成長プログラムの一環として、ベトナム中央経済管理研究所(CIEM)はドイツ国際協力機構(GIZ)と共同で、「2023年のベトナム経済と2024年の展望」と題するセミナーを開催した。
セミナーでは、CIEMの経済専門家が 「2023年のベトナム経済と2024年の展望」の報告書を発表した。 この報告書では、2024年のベトナムの経済見通しを2つのシナリオで予測している。
それによると、2024年のベトナムのGDP成長率はシナリオ1で6.13%、シナリオ2で6.48%に達する可能性がある。また、通年輸出はシナリオ1で4.02%、シナリオ2で5.19%増加すると予測されている。貿易黒字はそれぞれ56.4億ドル、62.6億ドルと予測される。2024年の平均インフレ率は、シナリオ1で3.94%、シナリオ2で3.72%と推定される。
報告書はまた、2023年のベトナムの経済状況についてもレビューしている。それによると、2023年の世界経済は多くの困難と課題に直面し、ロシアとウクライナの紛争が継続し、年の後半には中東と紅海で新たな紛争が発生した。各地で異常気象が発生し、大規模な干ばつが長期化し、暴風雨が発生し、いくつかの国で自然災害が発生し、食料の生産と消費のバランスが崩れた。その結果、世界の商品市場は大きく変動した。インフレは高止まりし、貿易は伸び悩み、企業や消費者の景況感の回復は緩慢だった。しかし、ベトナム経済は2023年後半に回復と成長の明確な傾向を示した。