ベトナム南部ドンナイ省は、4件の新規投資案件と5件の増資案件に投資証明書を授与。投資総額は合計4億1000万ドルにのぼる。
新規投資案件4件
日本ばいりーべんの持分法適用会社Freudenberg & Vilene社はロクアン・ビンソン工業団地にコットンボールやコットンシートの生産に特化する工場を新設。投資総額は1000万ドルに達する。
韓国の海洋水産省と蔚山港湾公社はドンナイ省ニョンチャック工業団地に複合物流センターを開設するプロジェクトのために、現地法人のK-UPAを設立。同物流センターは敷地面積が2.1ヘクタール、投資総額が1000万ドルとなる。24年12月に常温倉庫、25年7月に低温倉庫の開設を完成する見込み。
電子機器メーカーの中国・瑞士電子(Ryder Industries)はロンタイン工業団地に総額1500万ドルの工場を新設。主要製品は電子回路基板、楽器用スピーカーシステムやサウンドアンプ等だ。
ベトナムのSEAロジスティック・パートナーズSEALogisticPartners=SLPは同省ロクアン・ビンソン工業団地に総額1億2100万ドルの物流施設を開設する計画。
増資案件5件
ドンナイ省は、ゴルフメーカーの台湾・明安国際(Advanced Multitech)、タイヤ―メーカーの台湾KENDA、韓国の大手化学繊維メーカー暁星(Hyosung)、スイス食品大手ネスレという4社の増資案件に投資証明書を授与した。
また、「ホナイ(Hố Nai)」工業団地の建設第2フェーズの増資申請を承認した。
ドンナイには31カ所の工業団地があり、これまで44カ国・地域からの投資を受けている。累計約1600件のFDI案件を誘致し、投資総額が340億ドルを超えている。