2024年2月1日、S&Pグローバルは2024年1月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表した。それによると、ベトナムの1月の製造業PMIは、12月の48.9ポイントから50.3ポイントに上昇した。
S&Pグローバルのレポートによると、全体的な業況改善は主に新規受注と生産高の回復に焦点を当てている。新規受注は3ヵ月ぶりに増加し、新規輸出受注も去年10月以来初めて増加した。これは、国内市場と輸出市場の双方に回復の兆しがあることを示している。
一方、1月は出荷における遅延や運輸業の問題がサプライヤーの納期延長の要因となり、1年以上ぶりに売り手のパフォーマンスが低下した。しかし、納期遅延の程度はごくわずかであった。
納期遅延の原因となった輸送関連の問題は、輸送コストの上昇にもつながり、結果として投入コストを大幅に押し上げた。各社はまた、燃料費と道路費の増加も報告した。
投入コストの大幅な上昇にもかかわらず、需要を刺激したいという思いから、ベトナムのメーカーは販売価格を引き下げた。生産価格のわずかな引き下げは、長期にわたる価格高騰に終止符を打った。
今年の生産見通しに対する自信は7ヵ月ぶりの低水準に落ち込んでおり、同指数の過去の平均を下回っている。しかし、メーカー各社は総じて楽観的で、需要や顧客数の改善を期待し、新製品の発売も計画している。